終電時刻が近づき、私は閉店した地下街へ侵入してみた。
終電前は駅に向かう途中で潰れてしまう女が多い。
やはり私の嗅覚は正しかった。
閉店している地下街をフラフラと歩く金髪のギャルとすれ違った。
見た目は20代半ば、髪の毛は金髪のロングヘア。
正にギャルだ。
灰色のロングコートに黒い薄めのストッキング、足はすらっと長く美脚だ。
私はすぐさまに尾行を始めた。
歩く姿からは「限界が近い」様子が伺えたが、まだ一応は歩いているから意識はある。
私は我慢し、後ろから見守り続けた。
しばらくするとフラつく女は、灰色のコートからスマホを取り出し
誰かと電話をし始めた。
私は内心「しまった」と思った。
もしかすると彼氏や友人と合流してしまう可能性がある。
金髪ギャルの裸を拝んでやりたいが、ここまでかと思ったその時
女は電話をしたまま、閉店した地下街の階段に座り込んだのだ。
私の姿が見つからないように、隠れて電話の内容を聞いていると
何やら恋人との喧嘩らしく、女は電話の相手の居場所を執拗に尋ねていたが
結局、相手の居場所は答えてもらえず電話を切られたようだ。
それはそうだろう。
女は明らかに呂律が回らず、誰が聞いてもシラフではない口調だった。
そして電話を切られた様子の女は、一人階段に座り下を向いたのだ。
この瞬間、私の脳内でアドレナリンが大量放出された。
まもなく大晦日、やる以外の選択肢は残っていなかった。
私は昼間の配達よりも迅速な速さで、軽バンを取りに戻った。
車を路上に停め、地下への階段を駆け下りると金髪ギャルはまだ座り込んでいた。
それはそうだろう。
もう地下通路は閉まる時刻だ。
この時間帯にここに座っているということは、この女はもう半分夢の中だ。
軽バン配達員:「タクシー乗り場か交番までお連れします。」
そう声をかけると同時に、女の腕を肩に回して持ち上げた。
もう恐怖などなかった。
大晦日を前にして、何の娯楽もない私にとって
この金髪ギャルは1年頑張った自分へのご褒美だからだ。
何とか階段を登り、軽バンの荷台へ新鮮な金髪ギャルの積み込みは完了した。
動画時間:約40分37秒
フレーム:1920×1080
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